更生保護法人・函館創生会が創立100周年記念誌を発行
update 2008/3/19 13:53
更生保護施設「巴寮」(函館市堀川町13、本田光正施設長)を運営する更生保護法人函館創生会(小笠原孝理事長)の創立100周年記念誌「潮路を越えて」がこのほど完成した。同法人の1世紀にわたる歴史が貴重な資料とともに体系的にまとめられており、小笠原理事長は「更生保護活動の理解を深める助けになれば」と話している。
更生保護施設は、罪を犯した人や非行に走った少年が、健全な社会人として立ち直ることができるように指導、援助する。現在、全国で101団体、道内では8団体が運営に当たっている。
函館では1907年の「函館出獄人保護会」が前身となり、15年に財団法人函館助成会として認可を受け、96年に更生保護法人となり、2007年9月の創立100周年を機に、法人名を「函館創生会」、施設名を「巴寮」と改称した。現在は定員15人で常勤職員5人と地区保護司会の派遣により、処遇体制を整えている。
記念誌はB5判201n。編集委員長の関輝夫顧問が中心となり、法務省に保管してあった大正時代の申請書類など貴重な資料を多数収録した。小笠原理事長は「日本における更生保護活動の歴史をたどる上でも、価値の高い充実した内容になったと自負している。関顧問をはじめとした編集に関わった皆さんの熱意の成果」と話す。
巴寮の施設長を務めて3年目となる本田さんは「不況の中、入寮者の就職先のあっせんが非常に厳しいが、周辺住民の理解と協力に支えられてスムーズに運営することができている。100年という歴史の重みをかみしめながら、多くの人たちの社会復帰を目指し新たな一歩を踏み出したい」と意欲を見せている。
提供 - 函館新聞社
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