冬から春の装い…赤松街道でこも外し

update 2008/3/17 13:11

 【七飯】七飯町鳴川地区の国道5号の通称「赤松街道」で16日、冬の間アカマツに巻き付けていた「こも」を外す体験会が行われた。ボランティアや家族連れ約75人が、約200本のこもを外したり、付いていた害虫を数えて駆除したりの作業に精を出した。

 こも巻きは昔ながらの害虫駆除法で、越冬で暖を求めようと枝葉から地面へと降りてくるマツケムシやマツクイムシなどの害虫が温かいこものに集まり、春先に虫ごとこもを木から外す仕組み。赤松街道を愛する会(寺沢久光会長)が主催し、同会と町、函館開発建設部で結んだ「ボランティア・サポート・プログラム」に基づく保護活動として行われている。

 寺沢会長が「大勢の参加はアカマツを守ろうとする人たちの気持ちの現れ」、中宮安一町長が「まちの変遷を見守るアカマツを守ってくれるのは大変うれしい」とそれぞれあいさつ。こものはずし方や、数える害虫について説明があり、作業を開始した。

 参加者は14のグループに分かれ、幹に巻きつけられたひもを解き、こもを外した。こもに付いていた害虫はピンセットで取り除き、調査表に虫の数を記入していった。作業が進むにつれ、街道は冬から春への装いになっていった。

提供 - 函館新聞社



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