中村支部長が辞任…自民党8区

update 2008/3/17 13:11

 自民党衆院道8区支部長の中村勉氏(48)は16日、函館市内で開かれた8区支部の拡大役員会議で辞意を伝え、了承された。記者会見した中村氏は「自らの力不足で第8選挙区の保守分裂の事態が解消されない状況の中、一身上の理由により支部長の職を辞する決断をした」と述べた。今後は8区支部が中心となり、早期に新支部長(次期衆院選候補)の選考を進める。

 中村氏は2006年9月20日に公募で8区支部長に就任。中学・高校時代の同窓生らが後援会をつくっているが、経済界などを基盤とした本格的な連合後援会の発足には至っていない。

 会見には中村氏の後見人である自民党元幹事長の武部勤氏も同席。中村氏は「辞職を機会に第8選挙区が過去のしがらみを完全に断ち切り、保守一本化の実現を図ってもらいたい」と語り、道南で長く続く「佐藤(孝行)派」「阿部(文男)派」の融和を願った。一身上の理由は「家族の問題」とだけ答えた。

 8区支部での辞任承認を受け、今後は党道連が党本部へ上申し、暫定支部長を置く。後任について武部氏は「地元で選考委員会をつくり、意見を集約して道連に上げてもらう形となるだろうが、急を要する場合は党本部の選対委員会で決めるなど臨機応変に対応したい」と述べた。党道連によると、現時点で支部長を公募する考えはない。

 武部氏は「役員会議で郡部の出席者からは、函館市内や函館経済界を含めていろいろな注文があり、私からも申し上げた。これは中村君だけの問題ではない」とかばった。そして「議席を奪還する千載一遇のチャンスで、経済界をはじめみんなで立ち上がってもらいたいという思いを申し上げた」と、経済界を暗に批判した。

 自民党8区は1996年の総選挙から、民主党に小選挙区4連敗を喫している。民主党は昨年11月、引退する金田誠一氏の後任に逢坂誠二氏(衆院比例道ブロック)の擁立を決めている。

 中村氏は1960年、函館市生まれ。函館西高―中央大法学部卒。検察官から弁護士に転身した。 

提供 - 函館新聞社



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