23日に西川流抄扇会「初舞」

update 2008/3/17 13:10

 日本舞踊の西川流抄扇(しょうせん)会(西川登代蔵会主)の「初舞」が23日午後零時半から、函館市湯川町1の花びしホテルで開かれる。西川会主(76)ほか、会員約25人が長唄や演歌に合わせ舞踊を披露する。入場は無料で、多くの来場を呼び掛けている。

 会員は函館市のほか、厚沢部町、福島町、札幌市などから集まる。初舞は会の新年会としてスタートしたが、日ごろの支援への感謝を込め、約10年前から発表会の形式で開いている。会として踊りの発表は、函館邦楽舞踊協会主催の催しで行うことはあるが、定期的に市民に披露するのは初舞のみ。

 プログラムは2部構成。西川会主は「長唄など古典的な踊りばかりでは来場者が飽きてしまうので、演歌などを取り入れ、バラエティーに富んだ内容にした」と紹介。西川会主が出演者に合わせた曲を選び、振り付けを指導。市内の町会館などのけい古場で練習を積んでいる。

 西川会主にとって今回は、これまで以上に力が入っている。西川会主は昨年11月、函館市文化団体協議会(加納裕之会長)から、市の文化、芸術の振興に長年貢献してきたことを認められ、白鳳(はくほう)章を受章。1、2部のトリとして、長唄「ゆたか」、小唄「春風」を披露する。「今後とも社中一同と共に研さんを重ねていく決意を込める」と話す。

 会員も熱意を受け、気持ちを引き締めている。西川登代美さんは「会主の熱い思いを受け、踊りにいっそう集中して練習をしている。良い舞台にし、会主へお礼をしたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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