中村支部長の進退焦点…自民党8区支部 きょう拡大役員会議

update 2008/3/16 13:06

 次期衆院選道8区の自民党新人候補で、党8区支部長を務める中村勉氏(48)の進退が急きょ注目されている。地元関係者によると、活動が十分浸透していないことから、支部長交代を求める声が出ている。16日に函館市内のホテルで8区支部の単位支部長らを集めた拡大役員会議を開き、中村支部長が何らかの決意表明をするとみられる。

 役員会議には自民党元幹事長の武部勤氏や党道連幹部が出席する動きがある。

 中村氏は武部氏とパイプを持ち、武部氏が幹事長時代の2006年9月、公募で8区支部長に選ばれた。しかし就任以来、いまだ連合後援会の設立に至っていない。

 複数の地元関係者によると、役員会議で中村支部長が退任する流れもあるという。一方で武部氏の周辺は「長く保守分裂状態が続く8区の政治的土壌に、中村氏が弱気になったこともある。武部氏が改めてカツを入れるのではないか」との見方もある。

 民主党は昨年11月、引退する金田誠一氏の後継に逢坂誠二氏(衆院比例道ブロック)の擁立を決めて以降、着々と臨戦態勢を構築している。こうした対比から「このままでは中村氏は逢坂氏に勝てない。自民党は勝てる駒を出さなければならない、という声が1カ月ほど前から頻繁に聞こえてきた」(函館経済界)との指摘もある。

 道連幹部も「8区の組織体制構築がはかばかしくないという声が寄せられ、懸念されているのは事実」と認める。このため、武部氏が地元で中村氏の活動状況などを把握し、中村氏の決意を聞いた上で、何らかの対応を決めるのではないか、との観測が流れている。

 ただ、1度も戦わずして候補が変わる事態となれば、自民党が負うダメージは大きい。単位支部長を集めた会議で、さまざまな疑念を払しょくし、自民党の大同団結を図ることも考えられる。

提供 - 函館新聞社



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