野又学園、2専門学校2009年度から募集停止
update 2008/3/12 13:24
函館大学などを運営する野又学園(野又肇理事長、函館市高丘町)は、2009年度から設置校の再編に着手する。少子化などの影響で函館短大(同)を除く全校が定員割れの状況にあり、学校運営を立て直すのが狙い。同年度から函館ビジネスアカデミー専門学校(市内田家町)と日本ビジネス綜合専門学校(札幌)の2校の募集を停止し、函館医療保育専門学校(市内柏木町)の保育科を「幼児教育保育学科」として函館短大に設置する。11日に野又理事長らが記者会見して明らかにした。
野又学園は現在、大学や短大、専門学校など9校のほか、自動車教習所も運営する。
再編は昨年度の決算が赤字となるなど、生徒、学生の減少で、このままでは経営が難しいと判断したため。野又理事長は「体力のあるうちに再編して経営資源を集中させ、短大と大学を中心にした高等教育に力を入れる」とした。
函館ビジネス―は、情報通信科や情報処理科など4学科で定員220人だが、現在の学生数は138人(昨年5月1日現在)。日本ビジネス―は、医療事務学科や医薬学科など定員200人に対し、学生は75人(同)。両専門学校ともに募集に苦慮していた。
函館医療保育専門学校は保育科と看護科、歯科衛生士科の3科があり、保育科の募集を09年度から行わず、幼児教育保育学科として同短大に新設する。同科ではこれまで通り保育士と幼稚園教諭の資格が取得できるほか、食を通じた子育てや健康などについて学べるような内容を目指す。2年制で1学年の定員は100人とする予定。
10日に同科の計画書を厚生労働省に提出しており、4月下旬には文部科学省に新学科の設置を申請する。これに伴い、同短大の校舎を約8億円かけて増築する計画で、5月の着工を予定している。
提供 - 函館新聞社
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