高3集団暴行死 16歳少年に懲役5―8年を求刑
update 2008/3/11 10:44
函館市内の公園で昨年8月、私立高3年の佐藤智也君(当時18)が中学時代の同級生ら7人に集団暴行を受けて死亡した事件で、起訴された少年4人のうち、事件当日まで被害者と面識がなく、致命傷を与えた可能性が高いとされる元高校生の少年(16)の論告求刑公判が10日、函館地裁(柴山智裁判長)であった。検察側は「犯行はリンチとしか言いようがなく、執拗(しつよう)で残酷」として、懲役5年以上8年以下の不定期刑を求刑し、結審した。判決は27日。
検察側の論告に先立ち、傷害致死罪などで起訴された少年4人に対し、佐藤君の母親が意見陳述を行った。
母親は「なぜ何も悪くない智也が、こんな死に方をしなければならないのでしょう。智也がされたことを思えば、わたしは一生、(被告らを)許すことなどできません。殺したいほど加害者を憎んでいます」などと訴えた。
論告で検察側は、富岡中央公園で別の少年が暴行していた際、「『早くやれ』と言ったり、逃げられないように被害者を取り囲んだりした時点で共謀が成立した」と指摘。その上で「自己の力を誇示しようとした短絡的で自己中心的な動機に酌量の余地は全くない」とした。
一方、弁護側は「死に至らしめるほどの暴行ではなかった」とし、刑罰を科すのではなく、保護処分が相当とした。
提供 - 函館新聞社
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