渡辺教諭(市立函館)が文部科学大臣優秀教員に

update 2008/3/10 11:34

 市立函館高校の渡辺儀輝教諭(理科)=42歳=が、本年度の文部科学大臣優秀教員に選ばれた。渡辺教諭は、実験を多く取り入れた授業や、論文発表の実績、本紙に毎週土曜日掲載する「Let’s Try(レッツトライ)理科実験」など、学習指導の実践を評価された。道教委渡島教育局の忠嶋隆局長が7日、同校を訪れ、表彰状を伝達した。

 同表彰は、全国の国公立・私立学校の現職の教職員(経験10年以上で35歳以上)を対象にしており、本年度が2回目。2006年度の道教育実践表彰・教職員表彰の受賞者のなかから道教委が文部科学省に推薦した。今回、渡島管内からの受賞者は渡辺教諭のみ。道内では他に12教諭が選ばれた。

 渡辺教諭は1966年網走管内美幌町生まれ。旭川東高校を卒業し、北大大学院地球物理学専攻修了。南茅部高校などを経て現職。

 専門は物理。多彩な実験を工夫して授業の魅力を高めるとともに子どもから大人までを対象にした理科実験教室を開催している。さらに日本物理教育学会に所属して論文も発表している。

 表彰状を手渡した忠嶋局長は「理科教育が注目を集めている中、渡辺教諭の実践は素晴らしい。学校の授業はもちろん、今後も地域の興味を広げてほしい」と激励。同校の森武校長は、「教科だけでなくわが校の運営上なくてはならない存在。これまで通り自由に活動できるように応援したい」と話した。

 渡辺教諭は「評価は大変うれしく身に余る光栄。優秀教員の名に恥じないよう、今後も活発に教育活動を展開したい」と話し、「家族ぐるみで親しめるような理科実験教室続けたい」と喜びを語っている。

提供 - 函館新聞社



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