戸井コミュニティビジネス研究会が始動
update 2008/3/8 11:17
函館市戸井地区の漁師の妻らで発足した「戸井コミュニティビジネス研究会」(細田レイ子代表)が本格始動し、特産物を利用したまちおこしに向けて奮闘している。2日には汐首漁港(市内汐首町)で開かれた即売会「お魚感謝デー」(実行委主催)に初出店し、フノリやヒジキが来場者の好評を得た。同研究会は引き続き“浜の母さん”の知恵を生かした商品づくりで活動を軌道に乗せ、戸井地区をPRしていくことにしている。
同研究会は細田さん(68)ら60代を中心とする瀬田来町の女性10人で構成。「若い世代にも受け継いでもらいたい」と30―40代も誘い、昨年から商品にするフノリやヒジキ、コンブなどを採集し、販売準備を進めてきた。
同研究会は住民でつくる「戸井地区コミュニティ運動推進協議会」(宇美兼松会長)の実動部隊として昨秋に発足。同地区は2006、07年度の2年間、道の「地域力向上実践事業」のモデル地区に指定され、同推進協が地域の課題解決や活性化を図る「地域力」を向上させる方策を探っていた。
漁協の了承を得て、昨年は細田さんたちが同推進協の一員として「お魚感謝デー」に参加。ことしは同研究会が引き継ぎ、海藻類やヤリイカの一夜干しなど、メンバーが持ち寄った8種類の商品を100―200円の安価で提供し、ほぼ完売するほどの人気ぶりだった。
細田さんは「赤字を出さずに戸井をPRできてよかった。他の町会も巻き込んで、みんなで笑いながら楽しくまちおこしができれば」と期待。地元の海や山の幸を販売する小さな屋台をつくることが夢という。
市町村合併を機に住民団体が淘汰(とうた)され、地域では「住民が集まる機会が減った」との声も。「行政に頼らず自分たちで活動費を捻出(ねんしゅつ)し、自立した形で地域を盛り上げなくては。その土台をつくりたい」と意欲を見せている。
提供 - 函館新聞社
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