函館子ども歌舞伎16日にオーディション

update 2008/3/7 12:24

 今年で創立20周年を迎える函館子ども歌舞伎(市川団四郎さん主宰)は16日午後1時半から、函館市芸術ホール(五稜郭町37)で「白浪五人男」の実演と、約10年ぶり2回目となる新入団員のオーディションを行う。20周年記念事業の一環。市川さん(68)は「審査を受けるという身構えは不要。親子で気軽に見に来てほしい。その中に、将来全国で活躍する子どもがいてくれればうれしい」と参加を呼びかけている。

 同歌舞伎は1989年に開かれた「初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」で、子どもの歌舞伎が演じられたのがルーツ。今では後援会(小玉陽造会長)のバックアップを受けて2年に1度公演するほか、東京など全国の舞台でゲスト出演し、演技力が高い評価を得ている。今回は1月に沖縄で開かれた「第108回杜(もり)の賑わい・沖縄」で絶賛を浴びた「白浪―」を演じる。

 現在の団員は18人。小学校3年生以下の「主役予備軍」は多く在籍するが、戦力となる同4―6年が少ないという。兄弟や知人が団員になるケースが多く、オーディションにより、すそ野を広げたいとしている。

 また、野外劇や市民ダンスに参加する子どもは多いが、歌舞伎に興味を持つ子ども、親の数は未知数。市川さんは「この企画でその数が分かる」。子どもが歌舞伎を演じることに「新しい自分に気がつくことや、大きな声でせりふを言うため、自分への自信づけになる」と話す。

 当日は実演の後、「白浪―」のせりふの一部を市川さんが解説。発声や演技の指導を受けてオーディションに臨む。同後援会は「見に来た子どもは、初めての芝居に興味がわくと思う。実演を見た親は子どもを出したいという気になるかもしれない」と期待する。

 観覧とオーディションの参加は無料。また、入団料や週1回のけいこの謝礼、出演料は一切不要で、公演のチケット販売を手伝う程度。市川さんは「誰でも初めは見たことがない。気軽に伝統芸能に触れてください」と話している。

 オーディションの対象は小学1―6年の男女。当日の受け付けは午後1時から。問い合わせは同後援会の広瀬事務局長TEL0138・42・2327。

提供 - 函館新聞社



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