15日に東家夢助さんと三遊亭洋楽さんが初共演

update 2008/3/6 15:56

 函館市に住む2人の落語家の初共演が実現する。函館に移住し40年以上の東家夢助さん(67)と、2006年に両親の介護のため実家に戻った三遊亭洋楽さん(49)が出演する「はこだて寄席」(実行委主催)が、15日午後2時から函館市芸術ホール(五稜郭町37)ギャラリーで開かれる。30万人都市に2人のプロの落語家を抱える函館ならではの伝統芸能の醍醐味(だいごみ)を味わえる。

 2人は昨年8月、同ホールで開かれた「港まつりはこだて寄席」に出演。この時は、洋楽さんは高座を務めたが、夢助さんは出演していた三遊亭好楽さん(61)との対談のみで、落語はなかった。今回は夢助さん側で作る実行委が洋楽さんに打診し、快諾を得て開催が実現。当日は夢助さんに続き洋楽さん、中入り後、再び夢助さんが登場する。

 夢助さんは、「同じまちで落語をする2人が励まし合う気持ちを持ち合う出発点」と話す。人情話を得意とする夢助さんは「井戸の茶碗」などを演じる予定。対して、洋楽さんはこっけい話を予定。「洋楽さんは私を引き立ててくれる演目を選んでくれた。お互いが助け合い、人間として、また落語の素晴らしさを引き立て合う気持ちの表れ」と夢助さん。

 洋楽さんは「函館に戻り、一人で活動が多い中、共演に呼んでいただき感謝の気持ち。でもほかの高座にはないプレッシャーはあるかも」と笑顔。

 会場は前側は座布団席で、後ろにいす席を設ける。実行委は「演者と同じ目線で楽しめる。地方都市に2人の落語家が居ることの素晴らしさを感じてもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開口一番は道南落語倶楽部の東家えい生さんが務める。前売り券は1000円で、同市高盛町22の夢助事務所、同所の函館音楽鑑賞協会で発売中。当日券は1500円。問い合わせは同事務所TEL0138・55・0128。

提供 - 函館新聞社



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