摩周丸「出港」…7日に青函連絡船誕生100年記念で汽笛
update 2008/3/5 14:02
青函連絡船誕生100年を記念し、函館市青函連絡船記念館摩周丸など、全国に現存する旧青函連絡船3隻が、初就航船の出発した7日午前10時に合わせ一斉に汽笛を鳴らす。また、摩周丸では模擬出港が行われるほか、連絡船の思い出を話し合う「かたふり会」などが開かれる。館内は連絡船へ思いをはせる人でにぎわいそうだ。
青函連絡船は1908年3月7日午前10時、青森港を比羅夫丸が函館に向け出港。国鉄直営青函航路の歴史が始まった。88年3月13日、輸送の役目を青函トンネルに譲り役目を終えた。
摩周丸の汽笛は2002年、函館のNPO法人(特定非営利活動法人)語りつぐ青函連絡船の会の活動で復元された。汽笛の同時吹鳴(すいめい)は同法人の呼びかけに、船の科学館フローティングパビリオン羊蹄丸(東京)、青森市メモリアルシップ八甲田丸が応じて実現。00年12月31日、20世紀最後の大晦日に大雪丸(長崎)を含めて4隻の旧連絡船が、21世紀の平和と海の安全を願い、汽笛のリレーを実施しており、記念すべき日を飾るにふさわしいイベントとして行われる。
摩周丸では午前9時半に模擬出港のスタンバイのドラが鳴り、ブリッジに連絡船OB約10人が姿を見せ、同10時に記念の汽笛を鳴らす。その後、連絡船の思い出を語る「かたふり会」が開かれる。かたふり会は船員の言葉で「語りあう」の意味。同法人では連絡船OBに限らず、幅広い参加を呼びかけている。
館内ではミニライブのほか、切手やはがきに「青函連絡船100年」の記念日付印が押印される。先着100人にはカードが配られて、船の通信信号で名前を打電する体験も行われる。入館料(大人500円、小学生以上250円)はかかるが、イベントへの参加は自由。問い合わせは、いるか文庫TEL0138・22・6801。
提供 - 函館新聞社
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