6月下旬からノロ検査…市議会予算委
update 2007/3/17 13:26
函館市議会の予算特別委員会(中江捷二委員長)は16日、民生常任委員会所管の議案を審査した。市が新年度導入するノロウイルス検査機器について、市立函館保健所は「リースで5月下旬に導入し、検査技術の習得などを進め、6月下旬の検査開始を想定している」と述べた。
佐古一夫氏(市民自由クラブ)の質問に答えた。市は新年度当初予算案に検査機器の導入費用として213万7000円を計上している。
全国と同様、同保健所管内では、昨年末からノロウイルスの集団感染が激増している。昨年発生した8件のうち6件が12月以降で、有症者は疑いも含め343人。今年はすでに10件発生し、有症者は13日現在で436人。介護保険施設や医療機関、老人福祉施設などで発生しており、いずれも食中毒ではなく、何らかの経路で入居者らが感染し、拡大したとみられる。
市内でノロウイルスを検査できる機関はなく、これまで札幌や東京の機関に有症者の便を送って検査を依頼している。ウイルスの遺伝子を迅速に確定できる「リアルタイムPCRシステム」と呼ばれるタイプを導入する計画。
このほか、岡義次氏(南かやべ議員団)が、国民健康保険料の収納率向上策などをただした。斎藤俊一市民部長は「滞納を放置しておけば負担の公平を欠く。納付相談のほか、休日や夜間の訪問・電話催告、財産調査で可能な場合は差し押さえなどをしている。全体の医療給付費に見合う保険料を負担してもらう制度であることを理解してもらいたい」と述べた。
予算委員会は3日間の審議を終え、付託された2007年度一般会計予算案など議案42件を原案通り、可決した。22日の本会議で中江委員長が審議経過を報告し、採決する。
提供 - 函館新聞社
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