婦人科医など4人確保…市立病院
update 2008/3/4 12:25
函館市の西尾市長は3日の市議会代表質問で、医師不足に悩む市立函館病院の婦人科などに常勤医師4人を採用する見通しを明らかにした。4月の採用。外来患者のみの対応だった婦人科に常勤医を確保することによって、入院の受け入れにめどが立った。
このほか内科に2人、心臓血管外科に1人常勤医を確保する。今回の4人の採用で常勤医は87人となり、西尾市長は「十分な医師数とはいえないが、徐々に成果は上がっている」としている。
同病院は、医師の退職などで2006年4月から産科を休診。リウマチ科や糖尿病診療などの閉鎖を余儀なくされており、医師不足が深刻化している。
また、函病、恵山、南茅部の市立病院の健全化に向け、2008年度限りで発行できる公立病院特例債約28億円を確保する。同特例債は、2003年度以降、医師不足などの要因で発生した不良債務を長期債務に振り替えて計画的に債務残高を減らしていけるよう、発行できる。
市の場合、函病が常勤の産婦人科医が不在となったことや、恵山、南茅部病院も医師、看護師の不足が不良債務の増加要因だったとして、特例債発行の趣旨に合致すると判断した。
発行の要件となる改革プランでは、市立病院が果たす役割と一般会計負担の考え方、経営効率化に向けた目標値の設定などが求められている。西尾市長は「外部の有識者の助言を得ながらプランを策定することが望ましいとされており、どのような組織で策定するか検討している」と述べた。
2病棟を1病棟にする方針が固っている恵山、南茅部病院については「外来の診療時間、診療科目、救急時の対応はこれまでと変わりなく対応する」と理解を求めた。
提供 - 函館新聞社
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