法テラス内に法律事務所開設

update 2008/3/4 12:23

 市民に総合的な法律サービスを提供する「日本司法支援センター」(愛称・法テラス)の函館地方事務所(函館市若松町6)内に1日、法律事務所が開所し、初めて常勤弁護士として曾我裕介さん(27)が着任した。曾我さんは3日、同事務所で記者会見し、「顕在化していない市民のニーズを掘り起こし、法的トラブルの『駆け込み寺』にしていきたい」と抱負を語った。

 開所した「法テラス函館法律事務所」は、法テラスが事件ごとに業務を依頼する「契約弁護士」と同様に、刑事事件の国選弁護のほか、経済的余裕がない人の無料相談に応じたり、裁判費用を立て替えたりする。道内では旭川、江差に次いで3人目で、任期は3年間。

 曾我さんは茨城県出身で、一橋大法学部を卒業し、2003年に司法試験に合格。06年から東京弁護士会に所属し、主に多重債務問題などに取り組んできた。1日付で函館弁護士会に登録替えした。

 曾我さんは「これまでの経験上、弁護士が仲介するだけで問題解決する事件が多く、より市民に身近なところで仕事がしたかった」と話し、来年始まる裁判員制度についても「市民の立場で分かりやすい弁護活動をしていきたい」と意欲を見せた。

 同法律事務所は、法テラス函館と同じ「三井生命函館若松町ビル」に入居している。問い合わせはTEL050・3383・5560。

提供 - 函館新聞社



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