若いパワーさく裂…子供だけの江差追分発表会
update 2008/3/3 09:48
【江差】江差追分に情熱を傾ける地元の子供たちや若者に発表の舞台を提供して上達の励みにしてもらおうと2日、江差追分会館が主催する初めての「こどもとヤングの江差追分・民謡発表会」が開かれた。
2歳から20代までの約60人が出演した。子供たちの家族や大勢の民謡ファンら約300人の観客が詰め掛け、立ち見が出るほどの盛況だった。
発表会は、町立五勝手保育園の園児ら出演者40人による江差追分の合唱で開幕。町立豊川保育園の子供たちは道南発祥のソーラン節の踊り、町内の女子児童らでつくる「Hamanasu(はまなす)会」のメンバーは、町指定無形民俗文化財の江差追分踊りを発表した。
昨年の第45回江差追分全国大会の記念アトラクションでは最年少の出演者となった川口美海ちゃん(3)をはじめ、幼児やきょうだいによる江差追分の発表も大好評。東美羽音ちゃん(4)は、弟の来希君(2)が務める江差追分独特の合いの手「ソイがけ」に合わせて大人顔負けの歌声を披露した。
発表会は、過疎化や若年層の民謡離れに伴う愛好家の減少が進み、江差追分の伝承が危ぶまれる中、保育園や学校で江差追分を歌い継ぐ“新たな芽”が育っていることを応援しようと町が主催。濱谷一治町長は「江差追分は財産。地域一丸となって守り育てる環境ができれば」と話す。五勝手保育園をはじめ、子供たちの指導に携わる杉山由夫師匠も「子供たちにとって発表会は大きな励み。まだ江差追分を体験していない子供たちにも、追分の魅力をアピールする絶好の機会」と語り、こうした取り組みの拡大に期待を寄せる。
提供 - 函館新聞社
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