合格目指し真剣演技…野外劇オーディション

update 2008/3/3 09:47

 7月から始まる市民創作「函館野外劇」の第21回公演に向け、メーンキャストを選考するオーディションが2日、函館千代田小学校で開かれた。

 同劇は、NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(フィリップ・グロード理事長)の主催で、国の特別史跡・五稜郭を舞台に繰り広げられる函館の歴史絵巻。毎年、多くの市民ボランティアが参加している。

 募集した役柄は、土方歳三や高田屋嘉兵衛、ペリー提督など15役。小学生から70代まで過去最多の51人がオーディションに挑んだ。

 制作スーパーバイザー鈴木均さんら東京のプロジェクトチームメンバー3人、演出部長の松本啓さんの4人が審査に当たった。土方役では刀の振り方、そのほかの役ではせりふの発声などが試され、応募動機なども聞かれていた。

 劇のナレーションを担う妖精「コロポックル」役に応募した高橋香乃さん(函館柏野小6年)は「前に劇団に入っていたので興味があって受けた」と思い入れを語った。札幌市からオーディションに駆け付けた会社員の立成佳子さん(30)は「市民の力で続いている野外劇に感動して受けに来た。出演できなくても何らかの形でかかわりたい」と話していた。

 結果は1週間後に通知される。今年の公演は7月4日に開幕し、8月10日までの全12回を予定している。

提供 - 函館新聞社



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