繁次郎劇団が最終公演
update 2008/3/2 16:21
【江差】1996年に旗揚げした「繁次郎(しげじろう)劇団」(工藤正道団長)の最終公演「繁次郎十番勝負第十番『これで最後だ繁次郎』」が1日、町文化会館行われた。ユーモアあふれる江差弁で繰り広げられる舞台に、解散を惜しむ800人を超える観客で立ち見も出た会場は、爆笑の渦に包まれていた。
最後の公演は、妻をめとり子供にも恵まれた繁次郎が、松前藩への献上品を奪おうとしたヤクザ者を巧みに懲らしめるストーリー。「このホイドワラシ(意地汚い子供)!」「マッコけれ!(お年玉をくれ)」など、次々と飛び出す昔懐かしい江差弁とユーモアあふれる絶妙な演技が観客を楽しませた。
同劇団は96年に演劇を愛好する住民で旗揚げ。毎年冬に定期公演を開き、大酒のみで怠け者だが“とんち”を武器に、権力者やヤクザ者を懲らしめたと言われる伝説の人物「江差の繁次郎」をモチーフに書き上げた、全10話の物語を12年かけて演じた。
劇団メンバーは自営業、主婦、店員、公務員などさまざま。繁次郎の逸話を現代風の脚本にアレンジ。東北や関西にルーツを持つ、江差独特の方言を散りばめたセリフとメンバーの巧みな演技が人気を呼んだ。
ユニークな活動が評価され、本年度の道地域文化選奨(道主催)を受賞。公演に先立ち同会館で贈呈式が行われた。
提供 - 函館新聞社
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