北大大学院水産科学研がマリンガーデンのポスター作製
update 2008/2/27 16:47
北大大学院水産科学研究院はこのほど、函館近海の様子をイラストにしたポスターを作製した。イラストにはガゴメコンブを中心とした海藻類やゴッコ(ホテイウオ)、マイカ(スルメイカ)などが描かれ、豊かな海産資源に恵まれた「マリンガーデン」がつくられている。同大の安井肇准教授(52)は「函館の海は地域の宝物。ここでしか見ることのできない生物の組み合わせがあることを知ってほしい」と話している。
函館近郊では文部科学省の都市エリア事業など、産学官連携で水産資源を利用した研究に取り組んでいる。ポスターには同大や函館地域産業振興財団、市臨海研究所などのホームページアドレスを掲載し、海洋研究都市をPRしている。
イラストに描かれているガゴメコンブは、成長の違いで幅広のものやカニが食べている様子が描かれている。抗肥満効果が高い「フコキサンチン」を多量に含む機能性海藻で「第2のガゴメ」として注目が集まっているウガノモクは、ハタハタが産卵している様子を表し、海の生態系のサイクルを表現。このほか、マコンブやタコ、ウニなどが多彩に描かれている。
マリンガーデンシステムの構築をテーマに研究を進める安井准教授は「海の環境が破壊されても修復できるよう、より豊かで持続的に活用できる環境をつくりたい。函館から安全で安心な良いものを生み出すシステムを築き、クリーンな産業を構築する仕掛け作りができれば」と話している。
ポスターのほか、包装紙などとして使用できる風呂敷も作製し、このほど東京で開かれた大学ブランドの物産展などで利用した。
提供 - 函館新聞社
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