函館市が観光ポータルサイト開設へ

update 2008/2/27 16:47

 函館市は2008年度予算に、インターネット上で函館の観光情報を発信する「観光ポータルサイト」開設関係経費として1000万円を計上した。観光名所やイベント情報だけではなく、観光客が求めるグルメ情報など、従来の行政が踏み込めなかった民間店舗の情報についても掲載する。4月に観光業界関係者らで運営委員会を設置し、内容や方向性を検討する方針で、12月公開を目指す考えだ。

 サイトの開設は、昨年設置した産業政策検討会議でも、若手職員からの提案事項として採択され、以前から観光課で検討していた事項と合わせて予算化された。

 毎年、市にはサクラの開花時期や観光シーズンに観光客からの問い合わせが多数寄せられているが、宿泊先や「旬の食材を使った飲食店はどこか」といった照会に対し、行政機関として対応に苦慮する面があった。今後は、サイトの掲載内容を基に情報提供できるようになる。

 札幌市が02年に開設した観光ポータルサイト「ようこそさっぽろ」では、例えば、ラーメン店の所在地や営業時間などの基本情報に加え、来店者の感想として、「ここのスープは全部飲める」などの「口コミ情報」も掲載。函館のサイトでもこうした手法を取り入れる方針。また、市内だけではなく、道南や青森の観光情報も組み入れ、広域化する観光スタイルにも対応するほか、外国人客向けに、英語、ロシア語、韓国語、中国語(繁体字、簡体字)で表示する。

 ただ、ある程度の公平性や公序良俗を考え、運営委で内容を検討して情報を精査。サイトに寄せられた情報で指摘された改善点も、函館観光全体のレベルアップに反映させる材料とする。運営委ではこうした検討と見直しを繰り返し、10年度までの3カ年でサイトの全体像を確立する。

 初年度は、公立はこだて未来大学にシステム開発を委託。サイト開設後の管理運営主体は民間から公募する。同課は「観光客や市民に広くPRして、多くの人に喜ばれるサイトにしたい」としている。

提供 - 函館新聞社



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