西旭岡町の市有地に移転…清和荘民営化
update 2008/2/27 16:45
函館市はこのほど、養護老人ホーム函館市清和荘(湯川1)の移転改築・民営化の構想案をまとめた。移転先は西旭岡町の市有地(旧市立函館病院分院跡地)を予定。施設の移管先の社会福祉法人が改築する民設民営で2009年度から整備に着手する。新年度には法人の公募を行い、移管先も決める方針。
同養護老人ホームは1951(昭和26)年、入所定員80人の「養老施設函館市養老院」として湯川町に開設され、63年に現在の名称に改め、74年に現在地に移転し改築。入所定員も150人に増員したが、現在は老朽化が進み、部屋も多床室が多く、入所者のプライバシー保護が課題となっていた。
市はアウトソーシング推進計画に基づき、移転改築を含めた民営化を検討。04年度から調理業務の委託化や寮母の嘱託、臨時職員化を進め、コスト削減も進めてきた。
構想案では、建物は鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積5740平方メートル。新施設の定員を120人とし、国、道の整備方針に沿って全室個室・ユニット化する。設計管理や建設工事などの建設費を14億1655万円と見込み、移管先の法人が建設主体となる。市は建設時の補助金や用地購入、旧施設解体、債務負担補助などに約8億8848万円を負う。
市福祉部によると、民営化で20年間にわたり、毎年1013万円の債務負担補助を移管先の法人に支出するものの、年間で約1億1000万円の効果額を見込んでいる。同部は「民営化により効率的な事業運営や質の高いサービスが期待される」としている。
提供 - 函館新聞社
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