北斗、市渡小でヒグマ出前教室

update 2008/2/26 15:47

 【北斗】子供向けのヒグマ出前教室(渡島支庁主催)が26日、北斗市立市渡小(中津和雄校長、児童114人)で行われた。1―3年、6年の計約70人はクイズやゲームを通じ、ヒグマの生態や上手な付き合い方などを学んだ。

 渡島半島にも生息するヒグマ対策の一環として、毎年管内の小中学校などで行っている。今回はNPO(非営利活動)法人EnVision環境保全事務所(札幌)の早稲田宏一さん(厚沢部町在住)や同支庁の担当者が講師を務めた。

 1―3年生を対象にした前半の授業では、早稲田さんがクイズ形式で道内の野生動物について紹介。生後間もないヒグマの写真を見せ、「母クマは冬に穴の中で産み、1、2年で一人立ちする」などと説明したほか、本物の毛皮や頭の骨を出して「ヒグマはにおいをかぐのが得意。フキやドングリなどを食べて生きている」などと生態を解説した。

 最後に「山にはごみを捨てず、生息地では手をたたいたり、鈴をつけて音を出して」などと安全対策を話した。子供たちは大きな声で質問するなど熱心に授業を受けていた。

 菅野祐也君(3年)は「クマの毛が柔らかくて耳は大きかった」、工藤未来さん(同)は「森の中ではごみを捨てないようにしようと思った」などと感想を話していた。

提供 - 函館新聞社



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