函館港セミナー、呉さんが上海市場の魅力など語る
update 2008/2/26 15:46
函館港と中国や韓国を結ぶ定期コンテナ航路を利用した貿易促進を考える「函館港セミナー」(函館市、函館開発建設部、函館国際貿易センター主催)が25日、ホテル函館ロイヤルで開かれた。中国・上海で北海道産品の販売を手がける石狩水産品有限公司の呉奇代表取締役が上海市場の魅力や、貿易を利用した商品の売り込み方法について基調講演し、「今日やったことを今すぐの利益ではなく、何年か先につなげようと貿易を行えば明るいと思う」とした。
呉さんは2002年に同社を設立し、上海市内のデパートに卸す水産品などの輸入を行っている。経済成長を続けている上海の現状として▽ライフスタイルの変化による飲食業の急成長▽中心部から郊外へ富裕層の生活圏拡大▽海外旅行が増加―などを挙げた。
上海では日本製品が「安心、おいしいイメージがある」とし、飲料水や牛乳など、高い値段でも外国製品が売れていると紹介。輸出の留意点として消費期限を挙げ、90日間の期限がある商品でも輸送期間や物産展などの催事期間を考慮する必要があるとした。また、検査を通るため、中国語のラベル表記に間違いがないよう、商品についての知識を高めたり、パッケージや商品名にイメージを想起しやすい漢字を交えた表記を考えるべきとした。
呉さんは貿易成功のこつとして「一生懸命売る姿が重要で、宣伝して売り続けることが大切。函館の素晴らしい街のイメージを一緒に売れば商品も売れる」と述べ、函館産品の売り上げが観光の振興にもつながることを期待した。
セミナーでは、函館商工会議所青年部の須田新崇国際事業委員長がこのほど、上海市内で行った物産展について事例報告した。
提供 - 函館新聞社
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