商業科が45年の歴史に幕…木古内高 閉科式
update 2008/2/24 13:23
【木古内】木古内高校(平賀文彦校長、生徒71人)で23日、商業科閉科式が行われた。同科最後の卒業生は6人。生徒と教職員、来賓含め約200人が出席し、45年にわたる商業科の歴史を振り返りながら別れを惜しんだ。
同校体育館で行われた閉科式には全校生徒と教職員、卒業生の父母らに加え、同科の卒業生や旧職員、歴代のPTA会長なども出席。平賀校長は「小子化の影響などで生徒数が減り、歴史ある商業科が姿を消すことはとても残念。最後の卒業生としての誇りを持って社会で活躍してほしい」と式辞を述べた。
続いて来賓を代表し、同校普通科OBの大森伊佐緒木古内町長が「今日は閉科を惜しむように大粒の雨が涙のように降り注いでいる。これまで商業科を守り育ててくれた教職員および地域の皆さんには心からお礼を申し上げたい」あいさつ。
最後に卒業生を代表して、中山花乃子さんが壇上に立ち「商業科では多くの資格を習得することができ、自分自身にとっても大事な成長の場となった。またさまざまな職業体験をすることができ、進路を決めるために大変役立った。商業科がなくなってしまうことは残念だが、ここで学んだ貴重な経験は一生忘れない」と話すと、会場からは大きな拍手が贈られた。
同校は1951年に町立の定時制普通科として開校、53年に全日制課程が設置認可された。商業科は62年に設置認可され、63年に一期生が入学。66年には普通科、商業科それぞれ2間口まで拡大したが、以後は小子化などの影響で生徒数が減少を続け、2005年に商業科の生徒募集が停止された。同科のこれまでの卒業生は、本年度の3年生6人を含め2668人。
提供 - 函館新聞社
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