早期返還へ一層運動を…北方領土を考える集い

update 2008/2/24 13:23

 「日ロ交流と北方領土を考える集い」(北方領土復帰期成同盟渡島地方支部主催)が23日、函館市元町14の市国際交流プラザで開かれた。渡島管内で北方領土の返還運動に携わる団体の関係者ら約70人が出席。発表や弁論などを通し、北方領土の早期返還運動に取り組む姿勢を改めて確認した。

 日ロ両国の交流により相互理解を図り、次の世代を担う若者に北方領土問題についての関心を深めてもらおうと、初めて実施した。

 「北方領土を考える高校生弁論大会」で最優秀賞の外務大臣賞を受賞した函館白百合学園高校2年の丸山友梨さん(17)が北方領土についての思いをつづった弁論を発表。根室市から高校進学のため来函したという丸山さんは「函館は根室に比べ北方領土に対する関心が薄い。クラスメートの中にも北方領土の問題について知らない仲間がいる」と指摘。さらに、若い世代がこの問題に目を向けるため、ビザなし交流に参加することを提案し、「これまでまったく関心がなかった人でも真剣に考えざるを得なくなる」と延べた。

 のほか、北方四島のビザなし交流などに参加したロシア極東大函館校の学生らの成果報告も行われた。出席者はメモを取ったり、時折うなずいたりと真剣な表情で若い世代の意見に耳を傾けていた。

 主催した期成同盟渡島地方支部の村上幸輝支部長は「ロシアでは東アジアの存在感が年々高まっており、両国の戦略的な協力関係が重要となる。地道な運動の中で『日本固有の領土』という意思を内外に示し、国民世論を盛り上げていくことも大切」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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