大人になっても理科は面白い…渡辺教諭が実験教室

update 2008/2/24 13:22

 本紙で毎週土曜日掲載の「Let’s Try(レッツトライ)理科実験」でおなじみ、市立函館高校の渡辺儀輝教諭が主宰する「大人のためのおもしろ理科実験」が23日、同市赤川町17の喫茶店「en(えん)」で行われた。

 これまで児童の夏休みなどを利用し、親子向けの理科実験教室を開催。同喫茶店で開かれていた子ども向け理科実験教室を偶然見かけた女性から、「ぜひ大人向けの教室も開催してほしい」と要望を受け、初めて企画した。

 渡辺教諭が「家庭にある身近なものを使った理科実験なので、楽しい時間を過ごしてほしい」とあいさつした後、実験開始。「7色の実験」では、紫キャベツを数分間湯に浸し、完成した紫色の溶液を7本のビーカーに分けた。酸性の漂白剤やアルカリ性の家庭用洗剤をビーカーに入れると、酸は赤色に、アルカリは青色に変色した。

 口にくわえたストローに息を吹きながら徐々に先端をはさみで切り落とす「うずまき管の仕組み」では、ストローの長さによって吹く息の音の高さが変わっていった。

 このほか、近視と遠視に使われる凹凸レンズの仕組みを追究しようと虫めがねを使った「目とめがねの関係」など、日常で起きているさまざまな現象の謎を解き明かした。実験を依頼した70代の主婦は「昔は教科書を使った説明のみで実験はなかった。簡単にできる実験が多く楽しかった。高齢者でも気軽に参加できるし、脳の活性化にもつながります」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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