釣り愛好家が「防犯ネット」設立

update 2008/2/23 10:36

 【江差】江差署(芳賀政男署長)管内の釣り愛好家で組織する「江差署釣〜りんぐ防犯ネットワーク」の設立総会が22日、同署で行われた。奥尻島を含めると延長約150キロに及ぶ管内の海岸線で、海難事故や密漁などの犯罪を警戒する一方、7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に向けて、桧山沿岸に接近する不審船や不審人物にも目を光らせることでサミットの成功に協力する方針だ。

 ネットワークには、管内の江差、上ノ国、厚沢部、乙部の4町に住む釣り愛好家約180人が参加。奥尻町でも近く同様のネットワークを組織する。

 7つの釣りクラブに所属し、日本海沿岸で船釣りや磯釣りを楽しんでいるメンバーは、海岸や港湾で海難事故のほか、水産資源を狙った密漁、密入国、船舶や釣り客の車を狙った犯罪を目撃した場合、速やかに警察に届け出る。サミット開催に向けては、テロリストなどの潜入や武器・爆発物を搭載した工作船の活動にも目を光らせ、警察の警備活動を支援する。

 総会で芳賀署長は「日本海沿岸は北朝鮮工作員などの潜入ルートとされる。サミット期間中は警察官が手薄になる。皆さんの協力でサミットを成功に導きたい」とあいさつした。

 続いて同署の担当者が、昨年5月から11月にかけて、同署管内に漂着した、北朝鮮のものとみられる木造船などの例を示しながら、不審船の特徴や国際テロやサミット警備をめぐる情勢を解説。参加者からは「サミットに限らず息の長い活動として取り組みたい」「警察からの積極的な情報提供が重要」などの意見が出された。

 同署は、管内の少年補導員や宿泊施設などに、サミット警備への協力を呼び掛けている一方、路線バスやパチンコ店の電光掲示板などを活用したPR活動も展開している。

提供 - 函館新聞社



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