函館地域の二次救急体制、4月以降の「輪番制」まとまらず。25日に最終結論

update 2008/2/21 16:14

 函館市を含む2市7町の夜間二次救急体制に、4月以降「空白日」が生じる可能性が浮上している。夜間二次救急は現在市内9病院が輪番制で受け入れているが、このうち2病院が医師不足を理由に当番回数の削減を決定。このほど、函館市医師会(山英昭会長)はこれにより生じた空白日を埋めるため、他病院の当番回数を増やす代替案を提示。25日に開く市医師会院長会で最終決定を目指す。

 函館地区の夜間救急体制は、函館市が設置し市医師会が運営する「函館市夜間急病センター」(函館市白鳥町13)による一次救急と、9病院が毎日内科、外科、整形外科、小児科の4科を持ち回りで担当する二次救急の体制を維持してきた。

 輪番体制については通常2、3カ月前までにスケジュールを決定しており、この時期までずれこむのは異例。市医師会事務局では「最低でも1月前までに決定してもらわないと準備が間に合わない。25日には必ず結論を出してほしい」と話す。

 また市医師会では、夜間急病患者が二次救急に集中し各病院の負担を増加させている現状をふまえ、市夜間急病センターの積極的な利用をうながしている。同センターには午後8時から午前零時まで内科、小児科、外科の専門医が常駐しており、さらに詳しい診療を必要とすると判断された場合は速やかに二次救急先へ移送される。同センターでは「掛かりつけの病院があっても、まずはセンターに足を運んでほしい」と呼びかけている。

提供 - 函館新聞社



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