青森の地域紙が青函連絡船特集…函館市でも発売

update 2008/2/20 16:48

 青函連絡船の誕生100年、廃止20年を受け、このほど発行された青森市内の出版社「企画集団ぷりずむ」の隔月刊地域誌「あおもり草子」179号で、巻頭20ページにわたる大特集が企画され、函館市に住む元乗務員の金丸大作さんら関係者が当時の思い出や青函航路の歴史を伝えている。発行人の杉山陸子さんは「懐かしさだけでなく、船の魅力を再認識してもらい、船旅の良さを伝えたい」と話している。

 青函連絡船は1908(明治41)年3月に就航し、88(昭和63)年3月の青函トンネル開通と同時にその役目を終えた。誕生と廃止の節目の年を記念し、廃止後では同誌として初となる青函連絡船の特集を組んだ。

 連絡船の無線通信士だった写真家の金丸さんは「連絡船と写真の思い出」と題し、写真とともに当時の様子を紹介。カメラとの出合いから、1954年9月の洞爺丸沈没で同僚を失った悲しみ、事故記録の撮影を命じられたエピソードを寄せた。函館市内のNPO法人(特定非営利活動法人)語りつぐ青函連絡船の会の白井朝子副理事長は、その歴史を後世に残す取り組みに触れている。

 このほか、元通信士の鎌田清衛さん、写真家のサトウユウジさん(ともに青森在住)が撮影した昭和30―60年代の写真を掲載。青森市在住のコラムニスト和田満郎さんは青函交流や連絡船の歴史を解説し、杉山さんは青函航路を受け継ぐフェリー文化発展への期待をつづっている。

 A4判48ページで600円。今号は函館市内の三省堂書店(川原町)、栄文堂書店(末広町)、JR函館駅2階のいるか文庫でも取り扱っている。問い合わせはぷりずむTEL017・773・3477。

提供 - 函館新聞社



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