ホテル函館ロイヤルの木村さんの中国料理がグランプリ
update 2007/3/15 12:44
ホテル函館ロイヤル(大森町16)の中国料理「ぎょくらん」の調理師木村祥吾さん(34)が「第5回ヨーロッパのワインを楽しむ中国料理コンクール」(欧州連合など主催)の熱菜(ねっさい)部門で最高位のグランプリに輝いた。同時にフランスのローヌワイン委員会が、ローヌワインに合う料理を選ぶローヌ賞も受賞。昨年に続く2回目の出場での栄冠に木村さんは「まさかグランプリを受けるとは。いまだに信じられない」と喜び、関係者も祝福している。
ヨーロッパワインに合う中国創作料理を競う同コンクールは先月20日、東京調理師専門学校(東京)で開かれた。ことしのワインは、アルザス、ローヌ、シェリーの3種で、熱菜部門の食材は、豚バラ肉またはサケを使った。
1月中旬に第1次選考が行われ、全国から120点が応募。レシピと料理の写真が審査され、熱菜部門で8人が本選に出場。1次選考に提出した料理で腕を振るった。
木村さんは、昨年の同コンクールで努力賞を受賞。「見た目は良かったが、味付けが評価されなかった」と分析。ことしのメニューは、夏伐(なつぎり)弘治同ホテル料理長のほか、市内のホテルに勤める調理師からアドバイスを受け、ワインについても雑誌や資料を参考に、3種の独特の風味などを徹底的に研究。料理との相性に試行錯誤した。
「ワインに合う濃い味付けで勝負」。木村さんは考えた。料理は3つの彩りと味・香りが楽しめる「参味彩香猪肉」(サンミーツァイヂュウロウ)、スペアリブのスモークと豚ひき肉豆腐包み、バラ肉の黒酢入り甘酢掛け。これらを彩りよく、一皿に並べた。スペアリブは香り、豆腐包みは食感、甘酢掛けは食欲をかき立てる。
本選では、夏伐料理長から受けた「いつものように落ち着いてやれば大丈夫」のアドバイスを胸に、平常心で料理を進めた。「風味、食感、見た目が上出来で、満足のいく仕上がりだった」と振り返る。表彰式で、最後にグランプリとして名前を呼ばれた時、「ことしはだめだと思ったが、まさかの思いで一杯だった。夏伐料理長、職場の仲間、家族の支えがあってこその受賞。皆に感謝です」と喜びを話す。
同ホテルではグランプリ受賞を祝うイベントを29日午後6時から行う。問い合わせは同ホテルTEL0138・26・8181。
提供 - 函館新聞社
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