東京でお茶の専門店経営のフランス人・ステファンさんが11年ぶりに来函

update 2008/2/19 14:41

 22年前に函館でホームステイし、現在は東京に住んで茶の専門店を経営するフランス人のダントン・ステファンさん(44)が11年ぶりに来函している。18日には当時のホームステイ先で、市内で喫茶店を経営する照井恵子さん(68)と再会。20日までの滞在期間中、市内のフランス料理店などで自身のオリジナル茶の提供も行う予定で、「街の活気が減ったのが寂しい。自分のお茶で少しでも函館が元気になれば」と話している。

 ステファンさんは東京での留学中、財団法人道国際交流センター(函館)が主催する日本語・日本文化講座夏季セミナーの第一期生となり約2カ月間、照井さん宅にホームステイした。以来函館を気に入り、何度も訪れていたが、仕事が忙しくなり、1997年を最後に足を運ぶ機会がなくなっていた。

 ワインのソムリエの資格を持ち、日本の紅茶専門店で働いた経験などを生かし2004年、都内吉祥寺にお茶の製造販売店「おちゃらか」をオープン。日本茶に夏ミカンやユズなどの香りを加えたオリジナル茶「フレーバーティー」は評判を集め、6月にスペインで開かれるサラゴ万博では日本政府館のオリジナルティーとして出品される。今回の来函は、知り合いのシェフ丹崎仁さんが市内で経営する料理店「唐草館」(青柳町21)で、オリジナル茶を扱うことになったのがきっかけ。

 ステファンさんはホームステイの思い出について「日本で初めてコミュニケーションを楽しんだのが函館だった。元町や大沼、海などあちこちに友達と出掛けて面白かった」と振り返り、「照井さんも喫茶店も変わっていない」と再会を喜んだ。照井さんは「日本、世界のことをよく学んでいて見違えた」と笑顔で話していた。

 ステファンさんは19日、唐草館で限定客対象にオリジナル茶を提供するほか、午後3時からは照井さんの喫茶店「サラブレット」(海岸町14)の来店客にお茶の入れ方などを伝授するミニ講習会を行う。

提供 - 函館新聞社



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