59年の歴史に幕、大成高校で閉校式

update 2008/2/10 13:56

 【せたな】本年度で59年の歴史に幕を閉じる、せたな町立大成高校(鈴木隆一校長、生徒4人)の閉校式が9日、同校で開かれた。最後の卒業生となる3年生4人と教職員、卒業生、住民ら約300人が地域に親しまれた学びやに別れを告げた。

 鈴木校長は「1258人の卒業生は全国で活躍している。これまで本校の発展に尽力いただいた地域の皆さまに感謝します」と式辞を述べた。高橋貞光町長は「これまで教育への支援をたまわった多くの先達に深甚なる敬意を表します。大成地区のますますの発展を祈ります」とあいさつした。 

 同校最後の卒業生となる杉村茉有子さん、手塚拓君、佐藤祐太君、金子猛君は、卒業を前に練習を重ねた、郷土芸能の浮島竜神太鼓を演奏。59年の長い歴史を締めくくる式典に花を添えた。 

 生徒会長を務めた杉村さんは「学校は地域の皆さんに愛されてきた。先輩の思いを受け継ぎ、歴史を締めくくることを誇りに思います。最後の卒業生として胸を張り、今後の人生を歩みたい。ありがとう大成高校」と惜別の言葉を述べた。  

 式典の最後には、参加者全員で「北斗輝く久遠(くどう)の道に」の歌詞で始まる校歌を万感の思いで合唱。思い出深い校舎と別れを惜しんだ。

 同校は1949年に道立今金高校久遠分校として開校。52年には独立して久遠村立久遠高校となり、55年に町村合併に伴い大成高校と改称した。当時は水産科の定時制高校だったが、63年に普通科に転換、81年には全日制に課程変換した。過疎化の進行で入学者の減少が長年続き、2005年には旧大成町教委が06年度以降の募集停止を決定。05年度に入学した生徒4人が卒業する本年度末で閉校を迎えることになった。

提供 - 函館新聞社



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