函館版環境サミット開催検討

update 2008/2/8 10:16

 地球温暖化をはじめとした「環境問題」を主要な議題とする「北海道洞爺湖サミット」が7月7―9日、胆振管内洞爺湖町で開催されるのに合わせ、函館市でも「函館版環境サミット」の開催を検討していることが7日分かった。このサミットを通じて、市民1人ひとりがごみの減量化、地球環境問題に積極的に取り組む契機にしたい考えだ。

 7日に開かれた市簡易包装等推進懇話会のあいさつで、市の阿部喜久雄環境部長が明らかにした。

 函館版環境サミットは、西尾正範市長が開催に意欲を示しており、環境部が中心となって現在、庁内で検討を進めている。環境に配慮した取り組みを行っている市内の事業所を招いた事例発表、意見交換の場などを想定している。洞爺湖サミットの開催日と近い日程を考えているという。

 市は1998年から、ごみの減量化やリサイクルに取り組む小売店などを認定し、市民に周知する「市ごみ減量・再資源化優良店認定制度」を行っており、現在コンビニエンスストアやデパートなど128店が認定を受けている。99年には環境基本条例を制定し、翌2000年には環境基本計画を策定。この計画ではさらに地球温暖化防止計画を策定することになっており、今後、国の対策や施策の動向を見極めながら検討していく方針だ。

 北海道洞爺湖サミットの成功に向け、国、道、市町村、民間企業、関係団体などが連携した地球環境問題への取り組みが広がりを見せている中だけに、阿部部長は「(地域版のサミット)開催に向けて、これから具体的な内容を決めていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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