善光寺で霊牛記念法要、函館市へ20万円寄付も
update 2008/2/8 10:15
函館市栄町3の天台真盛宗善光寺(三山興鋭住職)の「霊牛入山111年記念法要」が6日、同寺で行われた。檀家や地域住民ら約150人が参列。本山の長野県善光寺の小松玄澄(げんちょう)貫主ら全国の僧侶20人が出仕し、仏法興隆や国家安穏、函館経済の活性化などを祈願した。小松貫主と三山住職らは7日、函館市役所などを訪れ、西尾正範市長に市観光振興資金として20万円を贈った。
「牛に引かれて善光寺参り」の言葉通り、函館善光寺にも牛にまつわる縁起がある。三山住職によると、善光寺の別院として1894(明治27)年に開山し、5年後の99年に寺へ牛が逃げ込み、境内で霊牛として18年間飼った。4代目の三山住職は「牛は観音さまの化身と信じられ、寺の山号も牽牛山(けんぎゅうざん)。今年は牛が逃げ込んで数えで111年目に当たり、記念法要となった」と語る。
法要は6日夜に行われ、檀家らがご詠歌を奉納。僧侶10人による雅楽に包まれ、小松貫主や三山住職が本堂に入った。函館善光寺の縁起を唱えながら参拝者の無事などを祈願するとともに、善男善女が焼香をした。
函館市への寄付で三山住職は「これを契機に函館と長野の友好関係を築きたい」と述べた。函館新聞社も訪れ、小笠原金哉社長と対談。小松貫主は「記念法要で函館の経済や産業を活性化させることも祈った。一方で、物が豊かになるとどうしても心の豊かさが薄れてくる」とし、伝教大師・最澄の言葉を紹介しながら「実行しがたいことだが、自己の利益だけでなく、他人のお役に立つ心も大切」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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