道保健医療福祉計画の意見交換会

update 2008/2/5 10:33

 道の保健医療分野の在り方や施策方針などを定めた「新しい北海道保健医療福祉計画(素案)」と「北海道医療計画(素案)」に関する道南地域の意見交換会が4日、渡島合同庁舎(函館市美原)で開かれた。参加した医療、福祉関係者ら約40人からは、基準病床数の削減などが盛り込まれた内容について、へき地の医療過疎への不安や各種疾病対策の充実を求める声が相次いだ。

 同福祉計画は総合的な各分野の施策の方向性などを示す。同医療計画はがんや糖尿病などの4疾病と災害、救急など5事業の医療体制を見直す内容で、療養・一般を合わせた基準病床数の各圏域ごとの見直し内容、4疾病の医療充実の目標値などが盛り込まれている。いずれも2008年度から10年間を期間とし、本年度中の策定を目指している。地域意見交換会は函館を含む道内6カ所で開催される。

 各計画概要の説明後に行われた意見交換では、病床数の見直し基準数(216)が既存(397)に比べて約半減となる南檜山圏域について「医療過疎に拍車が掛かるのでは」「算定した経緯を説明してほしい」など不安や見直しを求める意見が出た。また、医療圏域の設定について「救急時における搬送時間の配慮はあったのか」などの質問が出たほか、「難病医療の助成制度の充実を」「現場の負担が増えており、医療介護の適正化を進めてほしい」などの要望や、自殺対策の必要性を訴える意見などもあった。

 道の担当者は「基準病床数は国の算定基準で計算し、道内全圏域で削減している。策定後は道が地域といかに連携し、計画をどう生かすかが大事」などと話した。

提供 - 函館新聞社



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