南渡島の死因6割が生活習慣病
update 2008/2/3 16:33
がんや心臓病などの「生活習慣病」で亡くなる人が、八雲、長万部を除く渡島管内で全体の6割を占めていることが、渡島保健所の調べで分かった。同保健所では健康づくり施策の指針となる「南渡島健康ナビ2010」(01―10年度)で生活習慣病の発症、進行の抑制などを掲げており、自治体などを通じて各種予防対策を進めている。2月1―7日は生活習慣病予防週間―。
生活習慣病とは、食生活やストレスなど普段の生活習慣によって起こる病気で、脳卒中や肥満、糖尿病などを指す。
同保健所によると、南渡島における05年の死因別死亡率で最も多いのはがん(悪性新生物)で31%。心臓病(心疾患)が15・2%、脳卒中(脳血管疾患)が12%と続き、全体の約6割を生活習慣病が占めている。割合の傾向は近年変わらないという。
予防に向けた同保健所などの取り組みについて、健康推進課健康増進係の近江孝典管理栄養士は、(1)受動喫煙防止の普及啓発など(2)ノルディックウオーキングなど運動普及(3)食事バランスガイドなど栄養面のサポート―の3点を挙げる。
(1)では、肺がんや心臓病などさまざまな病気につながるたばこ対策として、公共施設や職場での禁煙・分煙の推進や小学生向けの健康教育の出前講座(函館市を除く同保健所管内対象)、相談窓口での禁煙支援(毎月1―20日に受け付け)などを実施。(2)のノルディックウオーキングとは、肥満予防につながる運動不足の解消策として道が推進している健康運動。専用のストックを使って歩くスポーツで、07年度には福島や知内で講習会を行うなど普及に力を入れている。(3)は望ましい食生活の目安を示すもので、道が冊子を作成したり、道や農林水産省のホームページで食生活チェックもできる。
近江管理栄養士は「生活習慣の悪さは外見でわからず、自分の健康は自分で守るという意識が大切。この機会に自分の生活を見直し、自治体のサポート事業も活用してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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