函館市、定住促進へ旧4町村のPR強化
update 2008/2/3 16:33
首都圏などからの定住促進を進める函館市は、合併で広がった旧4町村地域のPRや情報発信を強化する。同じ函館市の中にも都市部と自然豊かな漁村部があり、双方の魅力を感じられるような定住体験メニューを企画し、定住促進に結び付ける。
市の事業を受託し、移住を総合的にサポートしている民間企業の北海道コンシェルジュと共同で作業を進める。
旧4町村の魅力については、昨年11月に作製した定住促進パンフレット「函館暮らしがいど」の中でも紹介している。戸井のマグロや恵山のガゴメ、ゴッコなど、各地域の海産物のほか、南茅部の中空土偶やひろめ舟まつりなどもPRし、海辺で暮らす生活を提案している。
ただ、用意している移住体験の滞在物件は市街地のマンションやアパート、下宿などで、漁村地域で本格的な生活を体験するのは難しい。道内では釧路市などがホテル、森町はグリーンピア大沼のコテージを滞在物件にしていることから、函館も旧4町村の宿泊施設などで割安に提供できないか、検討している。
定住事業を担当する市企画部は「今までの函館のイメージは西部地区や異国情緒など“都市”の魅力が大きかったが、ちょっと足を延ばすと自然に恵まれた地域がある。都市や西部地区だけが函館の魅力ではないことを伝えたい」と説明する。
例えば西部地区に1カ月滞在するうち、1週間を自然豊かな旧4町村地域で過ごせるような体験移住ができれば、合併で広がった新市の多様な魅力を感じることができるという。
同部は「南茅部には縄文遺跡や国宝の中空土偶などの魅力がある。団塊世代は縄文遺跡や発掘、海釣りなどに興味を持つ人も多く、旧4町村の魅力を広げる新しい体験プログラムを北海道コンシェルジュと企画していきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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