新設理事に小柏氏…函館市特別職人事案

update 2008/2/2 15:33

 函館市の西尾正範市長は1日、記者会見し、新設する行財政改革担当の理事に小柏忠久総務部長(60)を起用する特別職人事案を発表した。また、3月末で任期満了を迎える木下修一水道局長(64)の後任に、中林重雄財務部長(59)、村上英彦常勤監査委員(62)の後任には、近江茂樹企画部長(59)を起用する方針。常勤監査委員のみ、議会の選任同意が必要となることから、今月末開会の第1回定例市議会に人事案件を提出する。任期はいずれも4月1日から、2012年3月末までの4年間。理事は4年間の時限付き。

 特別職新設に伴い、人件費削減の観点から、理事は総務部長、水道局長は同局管理部長、交通局長は同局管理運輸部長をそれぞれ兼務。部長ポストを3人分削減することで、1年間当たり、1人約1000万円の人件費抑制が可能とした。西尾市長は「行革断行は特別職が率先すべきで、自らの権限と責任で実務にも当たらせたい。新しい理事体制で組織の見直しもあるが当面は、この形でコスト削減を図りたい」と述べた。

 小柏氏について西尾市長は、総務部長として行革に取り組んだ4年間の経験や指導力を高く評価し「若い人の育成など、改革の方向性の考え方も私と近い」とした。中林氏と近江氏についても部下からの厚い信望や、これまでの実績などに期待を寄せた。

 空席となる財務、企画部長のほか、新設する経済部や観光コンベンション部など、各部局の部次長級人事は2月中に固める方針で、西尾市長は「両副市長や総務部長らと議論した上で、適材を異動させることになる」と述べた。

 小柏氏は1971年道教育大函館分校(当時)卒業後、函館市入り。都市建設部長を経て、04年4月から現職。小柏氏は「行革は全職員が取り組まなくてはならず、その土壌をいかにつくるかだけで、淡々粛々と行っていきたい。若い職員の思想は高く、その心に火を付けて後押しをしたい」とした。

 中林氏は、72年北大水産学部卒。農林水産部長、消防長、議会事務局長を歴任し、07年4月から現職。「水道事業は現在、経営が安定しているが、少子高齢化で水の使用も減っている。将来も安定した経営ができるよう頑張りたい」と話した。

 近江氏は、71年日大法学部卒業後、旧亀田町入り。企画部参事1級、福祉部長を経て、06年4月から現職。「市長から指名を頂いたことは、光栄に思う。率直にそういう気持ちだけです」とコメントした。

提供 - 函館新聞社



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