道南「足踏み感続く」…日銀函館支店金融経済動向
update 2008/2/2 15:31
日本銀行函館支店(服部誠弘支店長)は1日、昨年12月の道南地方の金融経済動向を発表した。電子部品や造船などの生産面が堅調に推移し、観光客の入り込み数が持ち直しているものの、民間建設需要の低迷だけでなく、石油製品価格の高騰で個人消費がさらに落ち込んでいることから、道南の景気に関する概況判断を「足踏み感が強い状況が続いている」と据え置いた。
生産は、国内外の需要好調に伴って電子部品や造船で高操業が続いており、水産加工や飼料・魚油などの食料品は、食の安全に対する意識の高まりで国産品に目が向いているためか、持ち直しの動きを見せる。
観光は、五稜郭タワーが前年同月比6・7%減の5万500人と9カ月連続のマイナス。函館空港の乗降客数は、国内便は同4%減、国際便は同60・6%増で、全体では同0・2%減の14万4400人にとどまった。一方、函館山ロープウェイが同11・2%増の16万3900人と2カ月ぶりに好転し、ホテル(主要17社)の宿泊客数は同8・1%増の12万8700人で、4カ月連続のプラスとなった。
設備投資は、非住宅着工(函館市内のみ)の棟数が横ばいの12棟、床面積が同23・7%減の6893平方b。新設住宅着工(同)は、貸家が低下したが、持ち家や分譲が伸びを見せ、全体では同0・8%増の130戸と、2カ月ぶりに上向いた。
公共投資は、渡島・檜山管内の公共工事請負額が同8・4%増の28億6400万円と、2カ月ぶりに好転。しかし、4月からの累計では前年同期を15・5%下回っている。
個人消費は、食料品が安定した売れ行きを保っているが、冬物衣料品や身の回り品などが低調で、小売店(主要10社)の売上高は、同5・5%減の77億円と10カ月連続の前年割れ。薄型テレビやゲーム関連商品などは、引き続き好調だった。
提供 - 函館新聞社
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