打楽器の世界、3月30日に最終公演

update 2008/1/30 15:42

 函館圏の打楽器音楽の発展を目的に毎年開かれている演奏会「打楽器の世界」(実行委など主催)が、3月30日の公演を最後に幕を下ろす。1999年から始まり、今年で10回目。奏者同士の交流やアンサンブルの機会が増えるなど、すそ野を広げてきた。市川須磨子実行委員長は「10年の集大成として多くの人と共に楽しいステージを作りたい」と話し、一般公募のフリーステージに出演する個人・団体の参加を呼び掛けている。

 木琴や鉄琴、太鼓、カスタネット、シンバルなど、打楽器の種類は多く、音色もさまざま。オーケストラや吹奏楽では旋律を持つ楽器の引き立て役だが、打楽器だけの同演奏会では皆が主役になる。市内でマリンバ教室を主宰する市川さんが声を掛け、吹奏楽団関係者らでつくる実行委と市文化・スポーツ振興財団が共催している。

 第2回以降は「打楽器経験者にも演奏の機会を」と、学校単位や個人、少人数グループでも参加できる一般公募の「フリーステージ」を設けた。学校の部活動などで打楽器の演奏経験があっても、卒業と同時にやめてしまうことが多く、個人レベルで続けるのは難しいからだ。

 市川さんは「所属団体の垣根を越えて集い、打楽器だけで演奏会を開く先駆的な取り組み。奏者が互いに刺激し合い、いい交流の機会になった」と振り返る。これまでに打楽器の楽曲が増えるなど、アンサンブルができる環境が整ってきたという。「函館の打楽器音楽が発展し、目標を達成できた。ここでひと区切りつけ、方向性を変えて新たなことを始めたい」と話している。

 「打楽器の世界Final」は市芸術ホール(五稜郭町37)で午後2時開演。フリーステージの参加申し込みは2月15日までで、参加費は1グループまたは1人5000円。グループはアンサンブルでの参加となり、主な楽器は主催者が用意する。個人は楽譜が読める中学生以上で、3月2、9、16、23日の講習への参加が条件。スティック、マレットは持参。主催者側とアンサンブルを編成する。小学生の参加は相談に応じる。

 問い合わせは実行委(市川さん)TEL0138・51・6005、percussion@marimba−hakodate.com

提供 - 函館新聞社



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