NPOわっとな HP開設、講演…活動本格化

update 2007/3/14 13:09

 わたしたちが死んだらこの子はどうなるんだろう―。障害のある子どもとその保護者らを対象にした憩いの場「すきっぷ」と、余暇活動をサポートする「ちゃれんじ」の2つの事業を運営するNPO(民間非営利団体)「みんなのさぽーたー わっとな」(山口照美代表)が、活動を本格化させている。市民ら対象にした講演会をこのほど開き、「命の大切さ」を訴えた。

 同団体は、障害のある子どもの保護者らを中心に2006年5月に設立。東北地方の方言である「わ」(わたし)と「な」(あなた)を組み合わせた団体名には、地域の人と協力し、子どもたちが自立できる場を増やしていきたいという願いが込められている。

 山口代表(34)は夫の転勤に伴い道内を転々としていたが、長男(6)が自閉症と分かり、支援環境が整った函館市に移住。だが、学童の受け入れ体制や子育て支援、生活支援、就労などに対し依然、不安は尽きず、多くの人に障害について知ってもらう必要性を感じたという。

 現在、会員は3歳から中学生までの25人。会員の保護者や学生、主婦ら35人がサポーターとして登録し、月曜から土曜の午前10時から午後5時まで活動している。

 「すきっぷ」は、函館市内の事務所(宇賀浦町1)の一室を予約制で有料開放。サポーターやボランティアが見守る中、室内で遊びや食事などを楽しむことができる。

 「ちゃれんじ」は、同市内・近郊の利用者宅などにサポーターらが出向き、託児やサポートを行う。どちらも会員以外も利用できる。

 これら事業のほか、不定期に親子レクも行っていて、本年度はJRで大沼まで出かけたり、市電で市内を巡ったりするなど、積極的に外出した。

 間もなく設立1周年。今後は法人化や常勤体制づくりなどを目指す。また、ホームページ(HP)も新たに開設。保護者らの悩み相談を受け、情報交換の場となるコンテンツも増やす考え。アドレスはhttp://watona.web.fc2.com/

 山口代表は「子どもの豊かな将来像を願う姿はみなさんと同じ。子どもたちにはいろんな人と交流し、その環境に慣れ、安心感につなげてほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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