東本願寺函館別院住職

update 2008/1/30 15:41

 大谷演慧さん死去

 東本願寺函館別院(函館市元町16)住職で、真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)の門首代行を務めた大谷演慧(えんねい)さんが28日午後7時58分、肺炎のため京都市内の病院で亡くなった。93歳。自宅は京都市下京区東玉水町の東本願寺別邸、枳殻邸(きこくてい)。葬儀は宗派葬として2月12日午前11時から東本願寺で。喪主は養子の大谷佳人(よしひと)さん。

 1914年、京都市生まれ。大谷光暢前門首のいとこで、父は宗務総長や参議院議員などを務めた函館別院前住職、大谷瑩潤(えいじゅん)さん。宗祖・親鸞の血脈を受け継ぐ連枝(れんし)として、宗門の法務や儀式を担当した。

 瑩潤さんに代わり72年2月から函館別院住職。宗門の内紛状態が続き、現在の大谷暢顕門首が後継に決まる93年4月から96年7月までの間、門首代行を務めた。函館には別院の法務で年に数回訪れていたが、昨年秋に体調を崩し入院生活を送っていた。

 函館別院の梨谷哲榮輪番によると、昨年10月に函館別院の重要文化財指定が内定した際には「喜ばしい。ええこっちゃ」と話していた。超軽量動力機(マイクロライト)のファンとしても知られ、80歳を過ぎても自ら操縦し空を駆けていた。

提供 - 函館新聞社



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