17年ぶり200万人割れ…昨年の函館空港乗客数
update 2008/1/29 18:42
昨年の函館空港の乗降客数の利用実績がまとまった。国内線と国際線の合計は前年比5・8%減の190万1532人で、1990年以来17年ぶりの200万人割れとなった。国際線は一昨年6月に就航した大韓航空の函館―ソウル線が安定した実績を残し、全体で同4・8%増の12万9788人を数えたが、国内線が観光客数の落ち込みから、同6・5%減の177万1744人と大きくダウンした。
函館市空港課によると、国内線の大半を占める東京(羽田)線は日本航空が同6・2%減の54万9173人、全日空が同3・2%減の38万7749人、北海道国際航空(エア・ドゥ)が同4・1%減の30万170人で3社とも減少し、全体では同4・8%減の123万7092人だった。大阪(関西)は全日空、日本航空2社で同4・8%減の22万7453人、道外路線全体では6・0%の減。道内路線は北海道エアシステムなど2社が運航する札幌(丘珠)が4・2%減の13万9167人などで、道内全体で約2万6000人減少した。
国際線は定期便のあるソウル線が就航2年目を迎え、初めて通年で運航したこともあり、同路線は同114・1%増の3万5315人が利用。利用率も年平均で61・2%と着実に実績を残した。ユジノサハリンスク線は同36・2%減少した。
国際チャーター便は全体で同11・2%減の9万1029人。大半を占める台湾発着の便が、9・3%減の8万5873人だった。一昨年に就航した中華航空の新千歳空港を結ぶ定期便の影響で台北からの利用者は減少したが、新たにユニ航空が台北、高雄、台中の3空港から運航しているため、高雄からの利用者は約1万人増加した。現地では依然として道内観光の需要があり、健闘を続けている。
函館空港の利用客数は91年に初めて200万人を突破し、ピークの98年には約249万人が利用。国際線に明るい話題が続く一方で、国内客の落ち込み幅が年々増加し続けている。10年10月に羽田空港に4本目の滑走路が供用開始されると、1日当たり約150便増加し、そのうち7割程度が国内線に振り分けられるとされている。来年秋ごろには路線決定が見込まれていることから、同課は「函館―羽田便が増えるよう、働き掛けていきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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