児童虐待防止研修会 軽度発達障害知って

update 2007/3/14 13:09

 児童虐待への対応や未然防止にかかわる行政や学校、警察などの実務者を対象とする第2回函館市児童虐待防止研修会が13日、市総合福祉センターで開かれた。子供の発達障害などに詳しい精神科医で、北大大学院教育学研究科附属子ども発達臨床研究センターの田中康雄さんが「愛着・発達障害の養育者を支援する〜児童虐待防止の視点から〜」と題して講演した。

 函館市や学校、児童相談所、警察など32機関で構成する市要保護児童対策地域協議会の主催。各構成機関・団体の実務者45人が参加した。

 田中さんは注意欠損多動性障害などの軽度発達障害の特徴を挙げ、「周囲から見過ごされやすく、障害と認められず自己責任論へ向かいやすい。子供は傷つき、自己評価が低く、親も追いつめられやすい」と説明した。

 また1歳までに親から得る信頼感が基本となり心の自立へつながるが、「児童虐待によって阻まれる」と指摘。「虐待は親も子も孤立していることが共通点。自ら逃げられないゼロ歳から3歳までの低年齢に集中している」と実態を伝えた。

提供 - 函館新聞社



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