障害児学童保育所の開設へ来月ボランティア研修会

update 2008/1/27 18:29

 障害児の余暇活動を支援する函館市内のNPO法人(特定非営利活動法人)「みんなのさぽーたーわっとな」(山口照美代表)は障害児を対象とした学童保育所の開設準備を進めている。指導員の補助や児童の送迎などに協力できるサポーターを募り、受け入れ態勢を整え、4月のオープンを目指す。2月9日には市教委と共催でボランティア希望者を対象に研修会を開き、協力を呼び掛ける。

 「わっとな」は障害者が地域で自立できる場を少しずつ広げていくことを目的に、保護者らが中心となって06年5月から活動をスタート。07年8月にNPO法人化した。同市宇賀浦町の事務所内にあるフリースペース「すきっぷ」での一時預かり、市内近郊の公園やプールなどで遊びを通じ、余暇活動のサポートや託児を担う「ちゃれんじ」などの活動を続けている。

 本「障害のある子に安心できる場所で豊かな時間を過ごしてほしい」との思いから、放課後の活動拠点となる学童保育所の設立を目指していた。市内の学童保育所は公営4カ所、市の委託を受けた民間29カ所などがあり、夫婦共働きなどで放課後に保護者がいない児童を受け入れている。

 しかし共働きの増加に伴って年々学童保育へのニーズが高まり、施設の狭あい化や指導員不足などの問題で、障害児を受け入れられる施設は少ない。同法人が新設する学童保育所の名称は「らるご」。イタリア語で「豊かにゆっくり」を意味する。家族の就労をサポートしながら、子どもが1つの場所で落ち着いて放課後を過ごせる機会を提供していく。

 研修会は午前10時から正午まで市総合保健センター(五稜郭町23)で開催。参加無料。道発達障害者支援センター「あおいそら」の岩田昌子さんが講演し、発達障害や集団生活の中での子どもたちへのかかわり方などに理解を深める。また現在、支援にかかわるサポーターとの意見交換、活動紹介のビデオ上映を予定している。

 山口代表は「ボランティアに資格は問わないので、活動は1時間でも結構です。関心のある方はぜひ参加してください」と呼び掛けている。

 問い合わせは同法人TEL090・9433・7001。

提供 - 函館新聞社



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