薬害肝炎問題受けウイルス検査希望が殺到…道南の各保健所

update 2008/1/24 16:19

 薬害肝炎問題で、厚生労働省が血液製剤納入先の医療機関名を新聞の折り込み広告にあらためて掲載した17日以降、市立函館保健所をはじめ渡島、桧山管内の各保健所にウイルス検査の予約や問い合わせが殺到している。各保健所ではウイルス検査を無料で実施しているが、検査希望者の激増で1、2カ月先まで予約が埋まる状況となり、検査の実施機会を増やすなどの対応に追われている。

 広告では、C型肝炎感染の危険性のある血液製剤「フィブリノゲン」の納入先となった医療機関、非加熱血液凝固因子製剤を血友病患者に投与した可能性のある医療機関を公表するとともに、両製剤の投与を受けた可能性のある人にウィルス検査を呼び掛けている。

 市立函館保健所では広告掲載翌日の18日から、検査予約や問い合わせが相次いでいる。18日の検査予約が約200件に達し、21日には3月中旬まで検査予約がいっぱいになった。本年度は1月17日までの検査累計が210人だったが、この状況で推移すると本年度に見込んだ人数(240人)を大幅に上回る見通し。

 同保健所の肝炎ウイルス検査は通常、月・水・金の週3回と、毎月第1・第3月曜、毎月第2火曜(いずれも要予約)だが、検査日程や予約の受け入れを増やし対応している。同保険所は「希望の日時に検査が受けられるようできるかぎり配慮していきたい」としている。

 このほか、渡島保健所でも、50件以上の問い合わせや予約の申し出があり、月1回の予約が一杯。3月は月2回に増やす予定。八雲保健所は年度内は月2回の検査が予約で埋まり、今後早朝、夕方の時間帯に行うなど体制の見直しも検討している。江差保健所は、通常、第2、第4火曜の検査だが、今月は急きょ第5火曜の検査も実施する。

提供 - 函館新聞社



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