函館子ども歌舞伎20周年、11月に特別公演

update 2008/1/23 11:20

 今年創立20周年を迎える函館子ども歌舞伎(市川団四郎さん主宰)は節目を祝い、後援会(小玉陽造会長)とともに記念事業を実施することを決めた。21日夜に開かれた第1回記念事業推進委員会で委員長を務めることになった小玉会長が事業内容を報告。初舞台から今日までの歩みを振り返り、市民の誇りとなった伝統芸能を後世に残そうと、記念誌発行や小中学生を招待する特別公演などを計画している。

 1989年2月に開かれた「初春巴港賑(はつはるともえのにぎわい)」で子どもだけによる歌舞伎「絵本太功記十段目」を上演したのを機に、「1回の公演だけで終わるのはもったいない」と市民有志が同年11月、「函館子ども歌舞伎を育てる会」(後援会に発展)を設立し、支援している。90年12月に函館子ども歌舞伎として旗揚げ公演を実施。93年から自主公演をほぼ2年ごとに開催しているほか、全国各地から出演依頼を受けて公演している。

 記念事業の実施に向け、函館子ども歌舞伎と後援会でつくる「推進委員会」を発足。初会合では創立当初から後援会会長を務める小玉委員長が事業の日程や趣旨などを説明し、委員の了承を得た。

 記念事業では11月29、30日の2日間にわたる特別公演を市民会館大ホールで開催する。1日目は小中学生に伝統芸能への理解を深めてもらおうと、歌舞伎を分かりやすく手ほどきする入門編。2日目はことしで8回目となる自主公演に加え、卒業生らによる公演も実施する。

 また、各公演を中心とした写真と関連記事をまとめた記念誌や子どもたちの成長ぶりを収録したビデオを編集し、来年3月に開く記念祝賀会で関係者に配布する。

 小玉委員長は「函館はいろいろな伝統文化が盛んなまち。難しいといわれる歌舞伎を子どもが演じる歴史を作った。函館市民の誇り『函館子ども歌舞伎』を次世代に伝えてきたい」と意欲を見せている。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです