128→88に議席削減…桧山6町の町議選
update 2007/3/13 11:22
【江差】桧山管内では4月17日告示、同22日投開票の統一地方選挙第2ステージで、江差町を除く6町が町議選を予定している。自治体合併や行財政改革の影響で選挙を行う6町合計で3割に当たる40議席が削減され、管内7町の議員定数は現行の128から88に減る。統一選後の7月に選挙を行う江差町でも、16を12に減らすことを求める請願を特別委員会が採択。12日開会の定例町議会で議論する。削減が決まれば7町の議員定数は84になる。
町議選を実施するのは上ノ国、厚沢部、乙部、奥尻、今金、せなたの6町。定数は上ノ国が14から12、厚沢部は16から12、乙部は16から10、奥尻は12から10、今金は16から12に削減。合併で在任特例を適用したせたな町は初の選挙で、38から16に減らす。
削減の背景には、合併や財政難、合併に頼らない単独自立に向けた行財政改革の影響がある。16から10に削減する乙部町は新年度、議会費が本年度当初比で18%減少。金額では5890万円の削減効果がある。
議席削減に伴い、議会機構をめぐる論議も活発化しそうだ。町議会には産業や教育などの分野ごとに議論を行う常任委や特定の政策課題を扱う特別委がある。2つの常任委を持つ町は、議席削減で1委員会5人前後の構成に。正副委員長を選出すると委員は3人前後の小世帯。削減反対派からは「これだけの少人数では議論が尽くせない」との声も。だが、改正地方自治法は1人の議員が1常任委だけに所属しなければならない規定を見直し、複数の常任委に所属することを可能にした。
こうした動向を先取りして今金町議会は議席削減を進める一方、委員会制度の見直しや、議会の質的向上に向けた、全国でも数少ない「町議会基本条例」を議員提案で制定。町議会の最高規範となる同条例は、開かれた議会への基本理念をはじめ(1)傍聴者への審議資料提供(2)委員会の原則公開(3)議会主催の町民会議開催(4)参考人や公聴会制度の活用―などを規定。質疑では町長らの反問権を認め、議長の許可で町長らが議員に逆質問できることも定めている。
提供 - 函館新聞社
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