漁網に絡まったオットセイ保護…イカ釣りの男性が発見
update 2008/1/22 09:45
21日午前9時35分ごろ、函館山の大鼻岬沖合約10キロの津軽海峡で、海面で漁網に絡まって漂流するオットセイを、プレジャーボートでイカ釣りに向かっていた函館市内の水産会社社長の男性(44)が見つけた。男性は函館海上保安部などに通報した上で、オットセイを保護した。同海保によると、道南海域でオットセイが保護されるのは珍しいという。
オットセイは体長約60センチの雌で生後数カ月とみられる。首に漁網やロープが複雑に絡まった状態で見つかったが、目立ったけがはなかった。同市弁天町の市振興マリーナに運ばれ、函館西署員や同海保職員ら6人が「キーッ」と威嚇するように叫ぶオットセイを押さえながら、はさみなどを使って漁網を取り除いた。
発見した男性は会社の釣り仲間とイカ釣りに向かう途中で、船を近づけると逃げようとしたため、イカ釣り用の仕掛けをオットセイの首に絡まる網に引っ掛け、たも網で救い出した。
オットセイの捕獲については法律で禁止されているが、水産庁の通達で、漁網などに掛かったオットセイについては一時保護して海に放すことが認められている。今回は約4時間後に同署の警備艇で沖まで運び放された。
同市本通の福原釣具店によると、道南では福島沖から津軽海峡にかけ、1年を通じてオットセイが現れることがあるという。中には船釣りを楽しむ人たちの前に突然顔を出したり、釣った魚に食いついてきたりすることもあるという。
提供 - 函館新聞社
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