2万キロワット級 風力発電計画…江差北部

update 2007/3/13 11:21

 【江差】濱谷一治江差町長は12日に開会した第1回町議会定例会で、国内外で風力発電事業を展開するベンチャー企業・日本風力開発(東京、塚脇正幸社長)が町内北部で出力2万キロワット級の風力発電事業を計画していることを明らかにした。同社は2010年3月までの運転開始に向けて町に協力を要請している。

 町によると、同社は2月中旬に北海道電力(札幌)が実施した抽選による買電枠の募集(2万キロワット)に応募し、1位で当選。北電との協議で正式に売電事業者に決まった。同社は町内北部に出力1500キロワット級の風車を最大13基(出力1万9500キロワット)設置。10年3月までに運転開始を計画していることを町に伝えた。具体的な立地場所や工期は未定。

 その上で(1)単独経営で町に出資要請はしない(2)発電所基礎工事などは可能な範囲で地元業者に発注する―などの方針を町に示し、理解と協力を求めた。濱谷町長は「同社から提出される事業計画書を基に議会と協議したい」と、協力に前向きな意向を示した。

 同社は風力発電の専門企業として豊富なノウハウを持ち、国内外15カ所で風力発電所を所有。05年には経営再建中の町の第3セクター・江差ウインドパワーに経営支援を打診。前後して町内北部の柳崎町、越前町の農地2カ所と田沢町の町有林の合計3カ所に風況調査用の鉄塔を設置。風速や風向などのデータ測定を行っている。町によると「詳細な報告は受けていないが良好な結果を得ている」という。

 経営支援は発電所施工業者JFE(東京)との補償交渉やウ社と株主の斐太工務店(名古屋)との利益配分契約が障害となり実現しなかった。

 町内ではウ社が道南最大の出力750キロワットの風車28基(2万1000キロワット)を運転。エコパワー(東京)は五厘沢地区に400キロワットの風車2基を設置している。

提供 - 函館新聞社



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